住宅ローンの返済が困難になって、滞納・遅延が数ヶ月間続くと、支払の督促や電話連絡が頻繁になり、仕事や家庭にも影響してくるものです。
本人は、電話恐怖症!
目の前のこと、明日のことしか考えられず、冷静な判断、長期的な発想もままならないのが普通です!
そこで、滞納が長期化する前に!
期限の利益が失われてしまう前に!
甘い誘いに乗っておかしなトラブルになる前に!
あなたが何をすべきか?・・・しておくべきことを考えましょう。
期限の利益が失われるとは、要するに「一括で返して」って言われる時期になることです。
住宅ローンの滞納が始まってから数ヶ月間のうちに、何を用意しておくべきでしょうか
任意売却を金融機関(債権者)に対して伝える前に・・・
これを伝えるときは、もう待ったなしです!
金融機関は、あなたのことを債務者(もうお客様とは言いません)と呼ぶときです!
これは結局、利害が反するからですよね!
であれば、それを伝える前に、しっかりと準備しておきましょう!
任意売却や法的手続きの検討以前に、住宅ローンを滞納し始めたらしておくべきことがあります。
そう、まずは借りている金融機関に次のことを相談してみましょう!
毎月の返済額や借り入れ期間等の変更を相談してみる。
全てが、実現することは無いかも知れませんが、まずは相談してみましょう!このように、返済方法を見直すことを「リスケジュール」と言います。
住宅ローンの滞納が始まった理由にも因りますが、返済が困難な状況が一時的なものであるとすれば、応じてくれる可能性があるかもしれません。
任意売却に向けて・・・売却できる価格を査定しておく!
金融機関に相談したら・・・
ご自身の所有する不動産の価値を知っておきましょう!
今後、自分自身の収入の見込みはどのくらいか?
まさに今現在の価格がどのくらいで取引されているのか?
いくらくらいの価値があるのか?
例えば、現在の相場が2,000万円で、住宅ローンの残高が3,000万円であれば、幾ら売却した所で、全額の一括返済は困難ではないでしょうか?
この金額によってその後の手順は大きく異なってきます!
まずは、資産価値を良く知りましょう!
任意売却する自宅不動産の価値が、住宅ロ−ンの残債務より低くなる場合、すなわち『オーバーローン』の状態では、任意売却後の残債務の返済をどのようにするか?を事前に検討しておかなければなりません。
法的な債務整理手続きを検討するのか?
もちろん、あわせて残債務の金額も確認しておく必要があります。
但し、実際には、滞納中の遅延損害金が付加されますので、多少の増加が発生してきます。
残債務額を正確に把握することで、任意売却での売却だけでない債務整理の方法も考えられます。
自己破産などの法的整理と自宅等の任意売却だけでなく、自宅に住みながら住宅ローンの返済を続けていくための、法的手続きである個人版民事再生等の方法も検討するべきでしょう!
どの方法を選択すべきかは、幾らで売却できるのか?
住宅ローンの残高がどの位あるのか?
借金(債務)は住宅ローンだけか?
色々角度から検討し、最適な方法を選択すべきです!
任意売却しなくて済むのなら、それに越したことはありません!
自己破産という選択肢以外があるのなら、それを選択すべきです!
任意売却は不動産業者へ依頼するにしても、残債務の処理や法的な手続きの検討は弁護士を交えてすべきです。
私どもでは、依頼の有無に関わらず、弁護士との無料相談を行っております。最初で道を間違わないよう、しっかりとご相談下さい。
まずはご相談下さい!
任意売却と債務整理を一か所で相談できる!
住宅ローンの滞納・遅延に伴って、様々な方法や選択肢を検討するように話してきましたが、実際、何から手を付けていけばよいのでしょうか?
私が考えるに、両方一箇所で相談するのが一番です!
任意売却は、自宅不動産等の売却だから・・・不動産業者
債務整理は・・・弁護士
バラバラに相談するのは、決して効率的ではありません。
これらは、タイヤの両輪だからです!
片方だけ先行しても、片手落ちになる場合があります。
特に、不動産業者だけに任意売却相談しても、これらの経験や取扱いをこなしているところは多くありません。
また、任意売却のためと称して、不必要なリフォームを行ったり、早々と自宅から退去させるなど、悪質な例も実在しています。
私は、任意売却は債務整理の方法のひとつだとは思いますが、それはあくまで『本人の生活再建がなされる』と言う前提があっての話です。
従って、任意売却相談にせよ、債務整理相談にせよ!どちらが先!というものでなく、両面から検討することが一番最初に行っておくべきことです!
債務整理も破産だけでなく個人版民事再生で行けるなら、自宅の売却は必要ないかもしれません!
民事再生の検討はしましたか?
誰だって、破産には抵抗があります。