不動産を売却するにあたり、気を揉むのが「どの業者に仲介を依頼するか?」と言ったことも非常に重要です。
そこで、不動産売却時の不動産仲介業者選びのポイントをご紹介してみます。
例えば、不動産業者からのチラシに「この地域で探しているお客様がいらっしゃいます!」というような内容のものがたまにあります。
「あなたが売る気になれば言ってください!」みたいな感じでしょうか?
「すぐにお客様がいます。」みたいな感じがしますがそれって本当でしょうか??
なぜそのようなことを書くのでしょうか?
「すぐにお客様がいます」「探している方がいます」と書いてあると、皆さんが売却しようというときにそこに聞いてみようと思いませんか?
そうなんです!
この言葉で物件の売却情報を集めようとしているのだとしたら…
なぜそのようなことをするのか!それは不動産仲介業者の収益源を考えればわかります。
仲介不動産業者の収入源は何といっても仲介手数料です。
売主から売却を依頼された場合、仲介手数料収入が普通の場合と倍になる場合があります。
では、一番多く仲介手数料をもらうためにはどうしますか?
そう!売主、買主の両方を仲介をすることです!
いわゆるこれを「両手」と言います!
売主、買主の利害が相反する立場を取りまとめることになります。
不動産業者も仕事ですから、売主側の立場で、売却物件を不動産売買の流通市場で広く流通させた結果、買主が直接「買いたい」と言って仲介手数料をもらうなら、それは努力だと思います。
でも、誰でも経費を掛けずにもっと楽に仲介手数料を取れる方法があったらどうします?売却に急いでいる場合の売主の足元を見て、再販専門の不動産業者等への卸価格で取引してしまう。実に簡単です。
確実に両方から仲介手数料が入ります。
価格は市場価格の6割から7割程度ですが、手数料は両手、両方からもらえます。
例えばあなたが、不動産売買を不動産業者一社にしか相談していなかったら、この一社の話があなたにとっての全てになります。
そこが、「すぐ売れますよ」って買主を連れてきた!
査定価格もあらかじめ再販の不動産業者価格を織り込み済みだったら?
売主がどのような状況で売却するのか、売買の理由は?住み替え?換金?その目的によりより確実な方法の選択肢として、いろいろな方法を取ることを了承しているのなら、そのようなやり方を否定しません。
その場合は、事前にそのような打ち合わせをしておくべきですし、売主が了解して行われるものではないでしょうか?
「すぐ売れます」、「買主がいます」は、あなたにとってベストですか?
不動産売買で売主にとって良い不動産業者とは?何か・・・
●売主にとって、売却の目的によって、どの選択肢によってどのような価格になるかをきちんと説明してくれる。
●市場価格、査定価格の説明が客観的で理解できる。
●販売方法や販促活動が目に見えて分かりやすい。
●買主探索後の契約や引渡しに関してアドバイスしてくれる。
仕事である以上、仲介手数料は大事です。
でも、仲介手数料ありきでなく、不動産売買・物件売却のお手伝いの結果に仲介手数料があるという考えを持っている。
この原則が、不動産売買や売却相談時に出て来ない不動産業者は、よくよく検討すべきでしょう。
最低限、この程度しっかりとやってくれる不動産業者を選ぶべきでしょう!
最後まで、あなたの味方をし、あなたの立場を理解した上での調整を図ってくれる不動産業者に依頼するのが良いと思います。