査定価格とは、売却依頼不動産の周辺や同一地域にある同種の不動産の成約事例や売出事例を参考に売り出し時点の価格を決めることです。
この価格が高く出たからと言って「にんまり」していたらいけません。
まだ何も決まっていない、あくまでこれは参考売出価格だからです。
しかし、もしかしたらこの査定価格は、売主から不動産売却の依頼を受けるための価格かも知れません。
不動産業者は売買の仲介手数料が全てです。
この仲介手数料を得るには、不動産業者は売却依頼をとるのが一番なのです!
その前提で考えるとこのような価格設定になるのが分かります。
なぜなら、売主から依頼が取れれば、買主はどこの不動産業者が見つけてきても仲介手数料を取りとりはぐれることがないからです。
多少高めの査定価格設定で売却の依頼だけを取り付ける。
後は「なかなか売れません」と言って、価格を下げていく!
案内といって連れて来た「買い希望客」は、冷やかしばかり。
ろくに見もせず5分もしないうちにみんな帰ります。
そのたびに掃除したり片付けたりと売主は、大変なんですよ!
でも、こんなの中小の不動産業者だけの話じゃないのなんて思ってませんか?
大手不動産業者は看板があるからこんなことしない?
大手不動産業者は、予算管理や売り上げ管理が厳しく、自己の稼ぎ(業者がもらう仲介手数料)が多いから、大手なんですよ!まあ、仲介手数料の話に大手も中小も関係ありません。
「査定価格が高かった仲介を依頼した」と言うのははっきり言って根拠のない業者選びの勘違いです!